No.25の記事

9月ですね。夜は虫の鳴き声でいっぱいです。

‘蟋蟀’‘鈴虫’‘邯鄲’‘松虫’どれも美声の秋の虫です。 読めますか? 

江戸時代。
庶民の五つの風流として、月見、花見、菊見、雪見のほかに「虫聞き」という風習があったそうです。

虫聞きとは、秋に鳴く虫の音色を愛でること。
虫聞きの名所もあり、人びとは酒とゴザを持って集まり
秋の夜長を楽しんでいたようです。

中でも人気だったのは、鈴虫、松虫、邯鄲です。
江戸の町では、鈴虫を売り歩く「虫売り」という仕事があったんですって。 (「五感でたのしむ季節の辞典」参照)

リーンリーン、スイーッチョン、ジジジジ・・・、フリリリリ、チンチロリン、コローコローコローリー、ジーーッ、チリチリ・・・・まだまだあります。
まさに虫時雨。いっぺんに鳴く夜は、まるで祭りのようですね。