フレッシュワークAKITAのスタッフブログです。
すっかり春らしくなってきました。
山々の風景も鮮やかな新緑となり、目にまぶしいくらいです。
さて、先日何気なくザッピングしたチャンネルで、
卒業を控えた高校3年生の就職活動のドキュメンタリーが放送されていました。
この手の番組は、国営放送が得意とする分野ですが、
ご他聞にもれず、やはり国営放送製作でした・・・
45分番組の後半10分程度しか見ることができなかったのですが、
札幌市の市立高校の進路相談室を舞台にしたものです。
就職氷河期をしのぐ就職難といわれた平成22年3月の卒業生・・・
進路指導室の担当者と生徒の葛藤がよく描かれていたと思います。
心に残ったシーンを少々書いてみます・・・
ある生徒が応募を検討している企業について、
進路指導室の担当者が応募を反対するというシーンでは、
就職支援に携わるものとして、担当者の気持ちが痛いほど伝わってきました。
しかし、なんとか就職を決めたいと焦る生徒の気持ちも
共感でき・・・
結局、担任からの説得もあり生徒は応募を見合わせたのですが、
その生徒は、卒業まで一度も企業の面接を受けずに卒業
を迎えてしまうのです。
また、欠席が多い生徒が企業の面接担当者から「欠席が多いよね・・・」の
質問に懸命に答えているシーンでは、一視聴者として
見ているのですが、胸が苦しくなりました。
学校を休んでいた理由はわかりませんが、今まで大きな庇護の中で生活していた生徒たちにとって、
就職はその庇護がなくなる瞬間なんだと改めて確認したシーンでした。
欠席が多かった生徒は理解ある企業に採用になり、
先輩たちよりも早く出勤してがんばっているそうです。
がんばれ!がんばれ!
やりたいことが見つからないと話す生徒もいました。その生徒は、卒業後、フリーターとなりました。
札幌では、就職を希望していた生徒の約半分が就職できずに
卒業を迎えたとテレビでは伝えていました。
これから就職活動を始める生徒はもちろん、保護者の方に見てもらいたい番組でした。
秋田では再放送が未定のようなので、とても残念です。
見ていて胸が痛い番組でしたが、この番組が描いていたのは、
紛れもない現実なのだから・・・