フレッシュワークAKITAのスタッフブログです。
私の息子の話ですみません。
彼は高校を中退、その直後 県外の工事関係の会社に入社しました。
その時は、仕事の厳しさ等わかる筈もなく、半年程で自主退職。
一人で生活するには、「食う」「寝る」「住む」が必要なので、糧を得るために180度の方向転換、飲食店でバイトを始めました。
元々 料理を作るのが好きだった事もあり、真剣に仕事に取り組んでいました。
上司に褒められ、本人も仕事を覚え軌道に乗った時、突然お店が閉店してしまいました。
無職になり迷っていたら、前の会社の仲間から現在の会社を紹介され就職しました。
構造強化工事をする仕事でしたが、未成年な為高所作業は出来ず、もっぱら地上から
材料の送り等の補助作業をしたそうです。(現在は、高所作業をしています)
地味な作業と休日・深夜を問わない環境、自炊の環境でしたから、遊びたい盛りの彼には辛かったようです。
その辛さが、反発心へと変わり 無断欠勤・喧嘩その他諸々、会社へ散々迷惑をかけていました。(正確に言うと ing ですが・・・)
親として迷惑をかけるような息子をこのまま預かって貰うには余りにも申し訳なく。。。
少しでも自分の非を認めさせ、改心してくれるようにと向かい合いました。
ですが「当たり前」や「常識」が通用しないのです。
自分の世界が一番になっているのです。
「この子はどうなるんだろう。普通の大人になれるんだろうか。親が居なくなったら、どう生きていく気なんだろう」と心配の種が大きな芽を吹かないように願いました。
数えきれない程 関わる人はみな深く傷つき、悩み、喧嘩をしました。
「いつかきっとわかる時が来るはず」でも、その「いつか」は「いつ」なのか わからず、不安な気持ちは晴れる事は無く、正直 辛いモノです。
ですが、昨夜 彼からの電話がそのキモチを楽にしてくれました。
「今まで迷惑ばかりかけてきたケド、ちゃんと真面目に仕事すっから。借りは返すつもりでやってく。」と。
穏やかな声で話してくれました。
何があったかは詮索せず、黙ってうなずき聞いていました。
心の中の不安が全部消えた訳ではないけれど、それでもそういうふうに言ってくれた事が嬉しかったです。
「信じてる。いつも心配してる。何があってもちゃんと見守ってる。」と伝えました。
そして、
・辛くてもそれを乗り越えるチカラをつける
・失敗は次へ繋がるチカラになる
・素直に感謝するキモチ
何が合っても、嫌がられても、必ずこの事は毎回 彼に話します。
なぜなら、人は一人では生きていけない、誰かと必ずどこかで関わっていて、活かす・活かされるようになる事が大事だとわかって欲しいからです。
人は良い悪い様々な経験を積んで成長し続ける。と私は思っています。