No.8の記事

原因不明の体調不良、精神的落ち込み

若いときに4本抜歯をして矯正治療を受けた。数年後に腰などに違和感を覚え、顎関節などにも異常が生じた。大きな病院で治療を受け一時的に少し楽になったがその後、首、背中、肩などに痛み生じ、ペインクリニックで一年ほどブロック注射を受けた。痛みは一時的に止まるが長く続けることが怖くなり中止した。昨年の春ごろから体調がさらに悪化、不安から鬱状態になり、精神科などにも通った。平成18年5月から当院に通院。
初診時の状態は。
@首、肩、背中、腰、目、右足に痛み。鼻水。
A腰、背中の痛みのため家事ができない。仕事も止める。
B荷物を持つと反対の半身に痛みが生じる。
C車の運手ができない。じっとしていられないので映画も見ることができない。
D体調不良の原因がわからず精神的に落ち込む。

以上の症状が歯の噛みあわせから生じているようである。

口腔内の診断。
@前の歯が異常に強く当たっている。
A奥歯の、噛む面の形態が深すぎてスムーズな歯の動きができない。

治療
今までの治療で医療にかなりの不信感を持っていたのでいきなり歯を削って被せたり、詰めたりせずに体験的治療を勧めた。悪いと思われる噛み合わせをいつでも外せるようなテンポラリー的なものを入れて様子を見ることにした。テンポラリーで噛みあわせが良くなるにつれて現在は来院当時の状況が信じられないくらい体調も良くなり、日常生活、仕事もできるようになった。
今後、テンポラリーを本格的な補綴(歯を入れること)治療に移行していく予定でです。