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二酸化炭素は地球温暖化の原因と言われていますが、森林は、大気中の二酸化炭素を吸収し、貯えながら成長します。
日本で使っている木材の約8割は、外国から輸入されています。
遠い海の向こうから、船などで運ばれて来るため、たくさんのエネルギーを消費すると同時に、二酸化炭素も排出しています。
身近にある木材を使えば、運ぶ距離が短くなり、消費エネルギーも少なくなるため、地球環境にやさしいだけでなく、地域産業の活性化にもつながります。 |
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県内のスギ林の面積と蓄積は全国一で、蓄積量は約7800万・に達し、毎年の成長量は約300万・にのぼります。
しかし、消費量49万m3は成長量の1/6にすぎず、しかも年々減少しています。
健全な山づくりのためにも、もっと森林を活用し、山の手入れをしていく必要があります。 |
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■間伐などの手入れの行き届いた森林 |
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ゆったりとした森の中に流れる新鮮な空気と、サンサンと照らす太陽の光を浴び、森がのびのびと成長。 |
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■手入れされず、荒廃した森林 |
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日中でも薄暗く、枝は枯れ、下草も生えず、ひ弱な森になっていく。
このままだと、災害が起こる危険が…。 |
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木造住宅の耐久性については、宮城県沖地震を契機に昭和56年に新しい基準が定められました。この基準による建物は阪神・淡路大震災においても被害が少なかったとされています。
また、平成12年の法律改正で、耐力壁の配置が偏らないようにバランス計算が必要となるなど、さらに強化されています。
こうした法律改正により、現在の新築住宅では、木造住宅でも十分な耐久性が確保されているのです。
(耐力壁:縦・横の力に耐えられるよう斜めに部材を入れたり、厚い合板を打ち付けたりした壁。) |
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日本には、いろんな構法の住宅があります。
家を構成している建材をつくるときにも、二酸化炭素が放出されています。
地球の二酸化炭素量は毎年増え続けており、このまま増大していくと地球の温暖化が進み、人類の未来に深刻な影響をもたらすと言われています。
木造住宅は、ほかの構法と比べ、二酸化炭素放出量が大幅に削減できるため、環境にやさしい構法といえます。 |
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これからは、環境に配慮したやさしい住宅づくりが、求められています。 |
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住宅は、家族構成やライフスタイルに合わせ、形や間取りも千差万別です。
木造住宅の代表格である在来軸組工法は、他の工法に比べ、いろいろな間取りや設計に柔軟に対応できます。洋風や和風の外観、広いリビングや高い吹き抜けなど自由自在です。
また、在来軸組工法は、小さな部材を現地で大きく組み立てるので、袋地や狭い敷地などでも自由に建築することができます。 |
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木材は乾燥するにつれて収縮する性質がありますが、方向により収縮の割合が違うため様々な変形が生じます。
住宅に十分乾燥していない木材を使用すると、住宅を建てた後にも変形が起き、壁クロスの破れ、床鳴り、ドアの隙間などトラブルの原因になることがあります。 |
トラブルを避けるためにも乾燥材を使うことが大事です。
トラブルの原因は、木材だけでなく、
施工や地盤の場合もあります。 |
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エアコンやFF暖房などの使用で乾燥しがちな住宅では、
乾燥材を使っても、表面が割れることがあります。
割れた木材は強度が落ちると思われがちですが、
強度には影響ないことが確認されています。 |
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