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10年越しの技術

我々が10年間一度も公式の場で受注したことのない技術を昨年特許申請いたしました。試験吹き付けをしている現場で、作業員の親方が「とっくにこの技術は辞めたものだと思っていた」とポツリ言葉を漏らしたのでした。私も相方も一度とてあきらめてはいない技術の醸成がとうとう特許申請、そして先日ある方から技術の打診があったのです。技術屋人生の真骨頂の出来事です。建築分野においてラピトモ住環境部会の会長からラピリの吹き付け技術の完成を求められていて2回試験吹きをしてみた結果、その配合が今まで足踏みしていた法面吹き付け技術につながるヒントを与えてくれたのでした。住環境部会の会長はまだ30代なのに「経験において無駄なことはなにひとつない」と言い切る男で、彼の発言にはいつも頭が下がる思いです。なんにせよ、ひとつの前進です。着実に技術を履行できる体制作りが急務です。