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友達

28年前秋田県に帰ってきた。一番早くできた新しい友達が三男さんという方である。西木村に住む山の仕事をしている方であるが、出会ったその年だけ、たまたま土木の仕事をしている長男について働きにきていた。山菜キノコ採りの名人である。この日曜日に10年ぶりで彼のうちを訪問した。今回は彼の兄である長男と共に山に入ったが足掛け30年近い交際である。玉川温泉の保養所に泊めてもらったり、夜遅くまでキノコ採りをしたこともあった。断片的にしか思い出せないが随分お世話になってきた。又、これからもご迷惑をお掛けする事になる。迷惑をかけているのになぜか嬉しい気分。友達の証かもしれない。長男、長男の奥さん、三男さんと門送りをしてくれたときには涙が出そうな気持だった。今後も絶えない友情を育てていければ本望である。長野の山小屋の親父は私にとって最後まで残った師匠だったがこの8日に亡くなった。もう私には師匠はいないと思うと友達のウエイトは重い。新しい出会いとつらい別れ。人間は複雑な生き物だと思います。