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津波で結ばれた絆 〜モルティブと日本〜

前回の「真珠の首飾りの島・モルティブ」の続きを。


当時TVでも報道された 東日本大震災のモルティブ・ツナ缶支援のこと。
感動をいつの間にか忘れてしまっていたので
忘れないように自戒のために アップさせていただきますね。


モルティブは平均海抜が1.5メートルという平坦な土地のため
昔から高潮や津波による浸水被害が多かった国ですが



特に1987年に発生したサイクロン(熱帯低気圧の暴風高潮)では
モルティブの3分の1が冠水、マレの首都機能もストップし、
伝染病まで大発生したという大惨事に。


その後、日本はモルティブの首都マレ島を守るため、
15年に渡りマレ島全体の護岸堤建設に支援をしてきました。



その効果があって マグニチュード9.1もあった2004年のスマトラ沖地震では
ほぼ無傷で終わったことは 奇跡的なことだったようで、
「日本のおかげで助かった」、「日本が作ってくれた護岸壁がなかったら
今頃マレはもうない」と感謝の声がたくさんメデイァや外務省に届いたそうです。


そして今度は東日本大震災の時に、モルティブ政府は義援金と共に、
8万個のツナ缶を贈って下さったのでした。 
日本より決して豊かな国ではないのに、たくさんの支援が集まったという
ニュースを 雑誌TV等でわたしも見ましたが。


私が特に感動したのは、ツナ缶は、被災地の人たちが使いやすいようにと 
わざわざプルトップに改良して送ってくれたこと、


「今度は日本への恩返し」として 国民の間から自然発生的に支援が集まり、
みんなが各集会所にお金や、お金がない人はツナ缶を持ち寄ったりと、
国中を挙げての大きな支援の波となって60万個以上のツナ缶も送って下ったこと、



「日本のために祈りましょう!」と島内ウオーキングも行われ、
子供からお年寄りまで約500名が参加してくれたこと、



その先駆けとなったのは、日本人ボラアンティアから日本語を教わった
モルティブの人たちだったこと、などでした。


モルティブと日本、津波が結んでくれたこころの絆。
助けたり、助けられたり、人の温かさが結ぶこころの絆って
なんてすてき♪♪♪


知らないところで いいことをいっぱいしてくれている日本の人たちが
いることも、そのおかげで平和が保たれていることも 
絶対忘れないようにしよう!、
わたしもお役にたてる何かを、今出来ることをせいいっぱいしよう!と
思ったのでした。



真珠の首飾り・モルティブ。
平和で美しい島がどうか永遠に続きますように。


Kumiko