設計者インタビュー
まずは、今回設計された住宅についてのコンセプトを教えてください。

 自然・街・歴史・人をキーワードとし、秋田スギを使う理由を考えました。 秋田の厳しい自然の中で、約80年かけて育った秋田スギを内・外装材として使用し、人と木がふれあい、気持ちよく過ごせ、室内の豊かさを感じられる住宅を考えました。
 
この住宅の特徴を教えてください。

 吹抜けのLDKと、2Fのフリースペースが一体となり、どこにいても家族の存在が、感じられる平面計画としました。
 又、敷地の向かいに有る公園の緑を、LDK、フリースペースから眺められ、四季の移り変わりを感じられる住宅としました。
 

秋田スギの良さを引き出した点、苦労された点などありますか?


 内部・外部に秋田スギをふんだんに使い、床には厚さ36m/m、手摺など直接手に触れる部分にも秋田スギを使用し、スギの温かさを感じられる様にしました。
 スギは傷つきやすいので、工事中の運搬や着工には特に気を使いました。
 
秋田スギのメンテナンスなどに注意する点はありますか?

 木材のメンテナンスで注意したいのは水気です。
外壁などは3〜5年、床も汚れが気になる方は、ワックスなどを塗装しておけば、汚れ、キズも防止できます。
 木材の経年変化は木に味わいと深みを与えてくれるので、そんなに神経質にならなくても良いと思います。

これから住宅を建てる方へのヒントや重要なポイントなどがありましたら、教えて頂けますか?

 太陽の光を利用したり、家の中を心地よい風が吹く様に、間取りや開口部を計画したりと、昔ながらの方法ですが、どんな住宅でも可能な、簡単な自然利用で、心地よい住宅が出来ると思います。
 
秋田スギの魅力について教えてください。

 秋田スギの魅力は、「香り」と「ぬくもり」、「木目の美しさ」です。嗅覚、触覚、視覚において、住む人をリラックスさせ、五感を安らげます。
 そうした秋田スギの力を感じられる住宅を造っていきたいと思います。
 
閉じる
秋田杉 住宅フォトギャラリー -魅力ある秋田スギ活用住宅の会-