設計者インタビュー
−住宅のコンセプト−
地元産材である「秋田スギ」を使用し、地域循環型社会に貢献すべく開発した住宅です。
視覚的、触覚的、嗅覚的にも秋田スギを前面に出したかったので、内外装にもふんだんに秋田スギを使用しました。
秋田スギが持つ保湿、吸湿作用により、空気を清浄に保ち、健康的に。更に木が持つ精神的癒しの効果も期待出来ると思います。
バリアフリー基準を満たした他、家族が自然に顔を合わす動線を考慮して設計しました。
構造材の内、約80%に秋田スギを使用しております。
【地域性に配慮したポイント】
壁にウレタンフォーム、天井にセルローズブローイング、床下にポリスチレンフォームを使用し、高断熱、高気密化をはかり、雪国秋田の寒暖の差でも快適な室内環境を実現、光熱費の削減ができるよう配慮しました。
また、シンプルでありながらインパクトある住宅。秋田スギが自然と街並に調和するよう考えました。
【コスト的に配慮したポイント】
工場生産の壁パネルを使用し、作業の効率化をはかり、通常工期3ヶ月を15日短縮。手間を大幅にカットしました。
間取り設計を簡潔化し、構造材を削減しました。
外壁構法「じかかべ」を採用し、シンプルかつ迅速な施工法でコストを圧縮しました。
在来軸組工法を採用し、コスト圧縮を行いました。
自社設計・施工で人件費・手間費を削減しました。
【デザイン的に考慮したポイント】
外装デザイン
都市の風景に溶け込む、古臭さを感じさせないシンプルなデザインを追求しました。スギを外壁に使用するといえば、純和風の住宅を思い浮かべますが、そうではなく、1階部に秋田スギを総板貼り、2階にはダイライト。シンプルだけど温かみのある飽きの来ないデザインです。時間が経つにつれて手入れが必要でも、1階の外壁であれば、お父さんが日曜大工で子供と一緒に楽しみながらのメンテナンスが出来ます。

内装デザイン
ローコスト型とはいえ、内装にもふんだんに秋田スギを使用、木のぬくもりを感じられるよう配慮しました。特に直接触れる床板は和室を除く全室に秋田スギ無垢板20mmを使用。そして壁にも10mmの無垢板を盛り込みました。仕上げを統一することにより、シンプルでありながら温かみのある空間を提案できるように私達は考えました。
 
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秋田杉 住宅フォトギャラリー -魅力ある秋田スギ活用住宅の会-